ABOUT大銀傘プロジェクトについて
「大銀傘」の完全復活へ



※画像は構想中のイメージです。実際の完成時とは異なります。
戦前から当球場のシンボルとして、内野からアルプスに至るスタンドを覆っていた屋根「大鉄傘」は、太平洋戦争に伴う金属供出ですべて取り外されました。戦後、内野スタンドには「銀傘」として屋根を再建し、その後徐々に拡張してきましたが、本プロジェクトにより、80年以上の時を超えてアルプススタンドまで連なる「大銀傘」として復活します。
本プロジェクトは、「歴史と伝統の継承」(戦前の「大鉄傘」の姿の復活)を基本にしながら、「快適性の向上」(観戦環境のさらなる改善)を実現することにより、野球の聖地としての歴史を未来に紡いでいく、阪神甲子園球場の進化を象徴する取組みです。本構想は2023年7月28日に発表され、2024年8月2日には詳細な計画内容が公表されました。
当球場は1924年の開場から現在に至るまで、継続的に改良を重ねながら新たな価値を創造し、我が国における野球の聖地として100年以上の歴史を紡いできました。
内野スタンドを覆う屋根(鉄傘)は開場時から設置されていましたが、アルプススタンドの誕生は開場から5年後の1929年、そこに鉄傘が伸びて「大鉄傘」となったのは1931年のことです。球場のシンボルとなった「大鉄傘」は、1943年に太平洋戦争下の金属供出によりすべて取り外されました。しかし戦後、「銀傘」として内野スタンドの一部に復活を遂げ、段階的な材質や支柱の改良と規模の拡張を経て、現在の銀傘(4代目)は2009年3月に内野席部分へ設置されたものです(2007年から2010年のⅢ期に亘るリニューアル工事の第Ⅱ期に竣工)。
本プロジェクトではグラウンドでプレーする選手と一体となってアルプススタンドで熱戦を繰り広げる学校応援団の観戦環境を改善することにより、友情、連帯そしてフェアプレーの精神を旨とする高校野球の聖地として進化を続け、高校野球文化の継承を図ります。
また、新たな100年に向けて野球の聖地としての歴史を紡ぐため、「歴史と伝統の継承」を基本としながら、銀傘拡張においても「サステナビリティ」を重視します。太陽光パネルの設置や外壁へのリサイクル素材活用など、環境負荷の低減に積極的に取り組み、未来へ繋がる球場づくりを目指します。
拡張工事は、2024年11月から2025年2月にかけて埋設配管の整備や球場とクラブハウスを結ぶ連絡通路の付け替えを先行実施いたしました。本工事は2025年10月からのオフシーズンを利用した3か年計画で進捗し、2028年3月の竣工予定です。
STEP1
- 2025年10月~2026年3月
- 基礎・躯体工事(銀傘の基礎となる杭の打設)を行いました。オフシーズンに限定したタイトな工期ですが、工事は順調に進みました。
提供:株式会社大林組
STEP2
- 2026年11月~2027年3月
- 建屋・内装工事を行う予定です。照明塔の撤去や仮設照明の設置も予定しています。
STEP3
- 2027年11月~2028年3月
- いよいよ銀傘架設・照明設置を行います。外構工事・内装工事も仕上げ、竣工する予定です